合同会社ilando
SUBSIDY GUIDE

人への投資促進コースとは|5つのメニューの対象・助成率と申請手続き

作成:合同会社ilando / 制度確認日:2026年11月9日 / 出典:厚生労働省の公開資料(版は各表の下と末尾の出典に記載)

人への投資促進コースは、高度人材の育成、自発的な学び、定額制訓練などを支える助成です。令和4〜8年度の期間限定助成として、5つのメニューが設けられています。会社主導の訓練か、本人の自発的な学びか、休暇制度の導入かで確認する内容が変わります。

経過措置について 事業展開等リスキリング支援コースの令和8年8月3日の改正には経過措置があります。計画届の提出日が同日以降でも、教育訓練機関との契約・申込などが同年8月2日以前に行われている場合など、従前の支給要領が適用される場合があります(支給要領 1402)。適用関係は、最新の支給要領と管轄の労働局で確認してください(厚生労働省の資料による)。この改正は、他のコースの内容ではありません。

人への投資促進コースの5メニューと対象訓練

本コースは、職務に関連する訓練を事前の計画に沿って実施する事業主等を支援します。高度デジタル人材訓練と成長分野等人材訓練は、制度紹介では同じメニューの枠に入っています。助成内容は異なるため、表では分けて示します。

人への投資促進コースのメニュー別対象
メニュー対象・目的
高度デジタル人材訓練/成長分野等人材訓練ITスキル標準・DX推進スキル標準レベル3・4等の訓練/海外を含む大学院での訓練。
定額制訓練定額で受講できるサブスクリプション型研修サービスの利用。
情報技術分野認定実習併用職業訓練IT分野未経験者の即戦力化に向け、OFF-JTとOJTを組み合わせる訓練。
自発的職業能力開発訓練労働者が自発的に受講する訓練の費用を、事業主が負担するもの。
長期教育訓練休暇等制度自発的な学びのための休暇、所定労働時間の短縮・所定外労働時間の免除制度。

出典:厚生労働省「人への投資促進コースのご案内」令和8年4月8日版

表は人への投資促進コースのリーフレットの令和8年4月8日版です。令和8年8月3日改正後の適用関係は、最新のパンフレットで確認してください。

OFF-JTは、企業の事業活動と区別して行う訓練です。OJTは仕事の実習を通じて学ぶ訓練を指します。高度デジタル人材訓練等で使うスキル標準は、育成する能力の水準を示す基準です。

助成率と賃金助成の比較|中小企業・大企業

人への投資促進コースの通常分と加算
訓練メニュー経費助成率・中小企業/大企業賃金助成・1人1時間/中小企業・大企業
高度デジタル人材訓練75%/60%1,000円/500円
成長分野等人材訓練企業規模共通75%国内大学院の場合、企業規模共通1,000円
定額制訓練60%/45%。要件を満たす場合は各15ポイント加算対象外
情報技術分野認定実習併用職業訓練60%/45%。要件を満たす場合は各15ポイント加算800円/400円。要件を満たす場合は200円/100円加算
自発的職業能力開発訓練企業規模共通45%。要件を満たす場合は15ポイント加算対象外
長期教育訓練休暇制度率ではなく定額助成。次の表を参照有給休暇の場合1,000円/800円。大企業は要件を満たす場合200円加算
所定労働時間の短縮・所定外労働時間の免除制度率ではなく定額助成。次の表を参照対象外

出典:厚生労働省「人への投資促進コースのご案内」令和8年4月8日版

表は人への投資促進コースのリーフレットの令和8年4月8日版です。令和8年8月3日改正後の適用関係は、最新のパンフレットで確認してください。加算には賃金要件・資格等手当要件の充足が必要です。

成長分野等人材訓練の賃金助成は、国内大学院の場合として示されています。海外大学院の訓練に同じ賃金助成額を当てはめないでください。通常分の率と、要件を満たした場合の加算も分けて確認します。

人への投資促進コースのOJT実施助成・制度助成
対象通常額・中小企業/大企業要件を満たす場合の加算
情報技術分野認定実習併用職業訓練・OJT実施助成/1人1訓練20万円/11万円5万円/3万円
長期教育訓練休暇制度/30日以上の休暇取得企業規模共通20万円企業規模共通4万円
所定労働時間の短縮・所定外労働時間の免除制度企業規模共通20万円企業規模共通4万円

出典:厚生労働省「人への投資促進コースのご案内」令和8年4月8日版

表は人への投資促進コースのリーフレットの令和8年4月8日版です。令和8年8月3日改正後の適用関係は、最新のパンフレットで確認してください。加算は賃金要件・資格等手当要件を満たす場合の額です。

経費助成限度額・賃金助成の時間上限・受講回数

人への投資促進コースの受講者ごとの限度額等
メニュー経費助成限度額賃金助成の時間上限年度の受講回数
高度デジタル人材訓練通常の訓練:中小30〜50万円、大企業20〜30万円。大学:中小150万円、大企業100万円。原則1,200時間。大学・大学院・専門実践教育訓練は1,600時間。3回まで
成長分野等人材訓練大学院:企業規模共通で国内150万円、海外500万円。国内大学院は1,600時間。3回まで
定額制訓練企業規模共通で1人1か月2万円。対象外3回まで。定額制サービスの通算制限も適用。
情報技術分野認定実習併用職業訓練中小15〜50万円、大企業10〜30万円。1,200時間。1回まで
自発的職業能力開発訓練企業規模共通で通常7〜20万円、大学60万円、大学院は国内60万円・海外200万円。対象外3回まで。定額制サービスの通算制限も適用。
長期教育訓練休暇等制度経費助成は1事業主1回までの定額。有給長期休暇のみ、中小1,600時間、大企業1,200時間。資料の受講回数欄は「-」。賃金助成の人数制限なし。

出典:厚生労働省「人への投資促進コースのご案内」令和8年4月8日版

表は人への投資促進コースのリーフレットの令和8年4月8日版です。令和8年8月3日改正後の適用関係は、最新のパンフレットで確認してください。通常の訓練の経費上限は、100時間未満・100時間以上200時間未満・200時間以上で変動します。資料にない時間区分別の中間額は記載していません。

定額制訓練と自発的職業能力開発訓練には、それぞれ年度3回までの上限があります。さらに、両メニューの定額制サービスと、事業展開等リスキリング支援コースの定額制サービスは通算で3回までです。契約やコースが違っても、この通算条件を確認します。

人への投資促進コースの1事業所・1年度の助成限度額
対象範囲上限
成長分野等人材訓練を除く本コース1,000万円。うち自発的職業能力開発訓練は300万円まで。
成長分野等人材訓練2,500万円。

出典:厚生労働省「人への投資促進コースのご案内」令和8年4月8日版

表は人への投資促進コースのリーフレットの令和8年4月8日版です。令和8年8月3日改正後の適用関係は、最新のパンフレットで確認してください。

令和8年4月8日追加|新規採用助成・職務代行助成

長期教育訓練休暇等制度に、新規採用助成・職務代行助成が追加されました。厚生労働省のページのお知らせに令和8年4月8日の追加が掲載されています。人への投資促進コースのリーフレットでは、長期教育訓練休暇制度について中小企業向けの助成として案内されています。

人への投資促進コース・長期教育訓練休暇制度の追加助成
項目対象助成額・助成率・上限
新規採用助成中小企業27万円・45万円・67.5万円。長期教育訓練休暇の取得期間により異なります。
職務代行助成中小企業助成率75%。月16万円が上限です。

出典:厚生労働省「人への投資促進コースのご案内」令和8年4月8日版

表は人への投資促進コースのリーフレットの令和8年4月8日版です。令和8年8月3日改正後の適用関係は、最新のパンフレットで確認してください。新規採用助成の金額に対応する休暇日数は、最新のパンフレットで確認してください。

長期教育訓練休暇等制度は、制度を導入済みの企業も対象とされています。休暇と短時間勤務等では助成内容が異なります。通常の訓練メニューと申請手続き・提出書類が一部違うため、専用の案内を確認してください。

定額制訓練の要件|各受講者の修了時間を確認

令和8年4月8日の共通改正で、定額制サービスの対象労働者の要件が変わりました。支給申請時に、本人が修了した訓練の標準学習時間が10時間以上必要です。全員の学習時間の合計では判定しません。

訓練実施結果報告書は、対象労働者が10人以上なら任意の10人分を提出します。10人未満なら全員分が必要です。それ以外の対象者も提出を求められる場合があるため、資料を整備・保管します。

教育訓練機関が発行する、受講時間が10時間以上の者の一覧表も提出対象です。修了証や学習管理システムの情報の写しは、通常の提出が不要となっています。ただし、労働局から提出を求められる場合があるため保管は必要です。

人への投資促進コースの申請手続きと相談先

人への投資促進コースの基本的な申請手順
段階対応と期限
Step0職業能力開発推進者を選任し、事業内職業能力開発計画を策定・周知します。
Step1訓練開始日の6か月前から1か月前までに、計画届・対象労働者一覧・カリキュラムを提出します。
Step2計画に沿って訓練を実施し、支給申請までに訓練経費全額を支払います。
Step3訓練修了日の翌日から2か月以内に、必要書類を管轄労働局へ提出します。

出典:厚生労働省「人への投資促進コースのご案内」令和8年4月8日版

表は人への投資促進コースのリーフレットの令和8年4月8日版です。令和8年8月3日改正後の適用関係は、最新のパンフレットで確認してください。定額制訓練の計画提出は、原則、契約期間の初日の6か月前から1か月前までです。長期教育訓練休暇等制度は手続きが一部異なります。

支給申請では、労働条件が分かる書類、勤務・賃金の記録、費用の振込通知書などを使います。訓練の修了を証明する書類も確認してください。最新の内容は厚生労働省の公式ページと管轄の労働局で確認してください。

合同会社ilandoは、企業向け研修をオンライン・対面で企画・実施します。カリキュラム資料の提供と見積りに対応します。研修の内容は当社の講座一覧をご覧ください。

助成の可否を判断するのは、管轄の都道府県労働局です。助成金の申請書類の作成・提出の代行は社会保険労務士の業務で、ilandoでは行いません。申請は事業主が行うか、社会保険労務士に依頼してください。

IT・データ分野の講座の例として、機械学習入門講座(30時間)、AWSクラウド入門講座(20時間)、TypeScriptとReactによるフロントエンド開発講座(40時間)があります。人への投資促進コースのどのメニューに当たるかは、訓練の内容と各メニューの要件に基づき、管轄の都道府県労働局が判断します。

よくある質問

人への投資促進コースはいつまでの制度ですか。

人への投資促進コースのリーフレットでは令和4〜8年度の期間限定助成とされています。その後の取扱いは、この資料からは判断できません。最新の公式案内で確認してください。

会社が指示する研修と自発的な学びは同じ扱いですか。

自発的職業能力開発訓練は、労働者が自発的に受ける訓練費用を事業主が負担するメニューです。会社主導の訓練と区別して、目的や受講の経緯を確認します。

定額制サービスは契約するだけで対象になりますか。

契約だけでは足りません。支給申請時に、各労働者が修了した訓練の標準学習時間が10時間以上であることなど、対象要件を満たす必要があります。

長期教育訓練休暇の賃金助成に人数制限はありますか。

人への投資促進コースのリーフレットでは賃金助成の人数制限はないとされています。ただし、有給休暇の場合の助成で、企業規模別の時間上限などがあります。経費助成は1事業主1回までです。

出典

助成金の申請書類の作成と提出の代行は、社会保険労務士の業務(社会保険労務士法第2条・第27条)のため、ilandoでは行っていません。助成の可否は管轄の都道府県労働局が判断します。制度は改正されることがあるため、申請前に最新の内容をご確認ください。

助成金を使う研修のご相談

対象の職務、人数、希望の時期をお知らせください。時間数とカリキュラムの資料をご用意します。