機械学習入門講座(scikit-learnで作る予測モデル)
評価結果付きの予測モデルを作成
- 30時間
- 中級
- 対象職務:データ分析・開発の担当者
- オンライン(ライブ配信) ・ 対面(ご指定の会場) ・ オンラインと対面の併用
データ分析・開発の担当者が、受注や品質の予測モデルを作成します。機械学習用のscikit-learnで学習と評価を実行し、誤判定の影響と利用条件を整理します。
この講座で身につくこと
- 業務目的に合う予測対象と、予測時に使える入力項目を定義できます。
- 学習用・検証用・最終評価用のデータを適切に分割できます。
- 前処理と学習を一体化した予測手順を実装できます。
- 単純な予測方法と比較し、誤差や誤判定の影響を評価できます。
- 新規データへの予測処理と、利用条件を記した評価報告書を作成できます。
こんな方に
- 受注や品質データから予測を試作するデータ分析担当者
- 予測処理を業務システムへ組み込む準備をする開発担当者
- 既存の予測ルールと機械学習の精度を比較したい担当者
カリキュラム(全30時間)
- 第1回 業務課題と予測データを設計する5時間
- 回帰(数値の予測)と分類(区分の予測)を業務課題から選びます。
- 見積条件から受注金額、検査値から合否を予測する題材を整理します。
- 予測する時点を決め、その時点で入手できない列を除きます。
- 同じ案件や時間順序を考慮し、学習・検証・最終評価のデータを分けます。
- 第2回 前処理と単純な予測方法を実装する5時間
- 欠損値の補完とカテゴリ変数(商品区分など)の数値化を実行します。
- ColumnTransformer(列ごとに処理を分ける機能)で前処理を定義します。
- Pipeline(前処理とモデルを一体化する機能)で学習データだけに処理を合わせます。
- DummyRegressor・DummyClassifierで比較基準となる単純な予測を作ります。
- 第3回 回帰モデルで金額を予測する5時間
- Ridge(係数の大きさを抑える回帰)で受注金額を予測します。
- ランダムフォレスト(複数の決定木をまとめる方法)で予測を比較します。
- 平均絶対誤差(誤差の絶対値の平均)を業務上の金額に戻して評価します。
- 商品区分ごとの誤差を調べ、予測が外れやすい条件を整理します。
- 第4回 分類モデルで検査結果を予測する5時間
- ロジスティック回帰(区分に属する確率を求める方法)で合否を予測します。
- 混同行列(正解と誤判定の内訳表)を作り、見逃しを数えます。
- 適合率(検出中の正解割合)と再現率(対象を拾えた割合)を比較します。
- 判定の境界となる値を変え、見逃しと再検査の負担を検証用データで調べます。
- 第5回 交差検証でモデルを選ぶ5時間
- 交差検証(学習用データ内で分割を変える評価)で結果のばらつきを確認します。
- 同じ案件を分割しない方法や、時間順を保つTimeSeriesSplitを比較します。
- GridSearchCV(設定候補を比較する機能)をPipelineと組み合わせます。
- 最終評価用データを調整に使わず、選んだモデルの結果を報告します。
- 第6回 予測処理と評価報告書を完成させる5時間
- 前処理を含むモデルを保存し、別の入力ファイルに予測を実行します。
- 必要列の不足や想定外の値を検出し、確認が必要な行を抽出します。
- 信頼できる保存元のモデルだけを読み込む運用条件を記します。
- 精度、誤判定の費用、使える範囲、再評価条件を評価報告書にまとめます。
受講後に手元に残るもの
- 前処理と学習・評価を行うPythonコード
- 前処理を含む予測モデルと新規データ用の予測スクリプト
- 比較基準・評価指標・利用条件を記した評価報告書
- 入力項目の定義表と再実行手順書
受講の前提と環境
前提:Pythonの関数と基本構文を読み書きでき、pandasで表の結合・集計ができることが前提です。平均や割合、グラフの読み取りも使います。
環境:Windows PCまたはMacと、Python、pandas、scikit-learn、JupyterLabを使います。これらのソフトは無料です。小規模な表形式データを扱うため、専用の画像処理装置や有料クラウドは不要です。演習には自社の業務データ(個人情報を除く)または配布する模擬データを使います。
企業ごとの調整
受注金額、検査合否など、予測後に担当者が行う業務判断に合わせて課題を選びます。自社データの件数と偏りを確認し、分類と回帰の時間配分を調整できます。
助成金を使う場合
データ分析・開発担当者による受注金額や品質判定の予測処理の試作、精度検証、利用条件の整理に直結します。助成の可否は計画届の内容に基づき、管轄の都道府県労働局が判断します。
計画届に添付するカリキュラム資料(時間数、回ごとの内容、実施形態)をご用意します。助成金の申請書類の作成・提出の代行は、社会保険労務士の業務のため行いません。事業展開等リスキリング支援コースは令和8年8月3日に改正されています(経過措置あり)。制度の内容は助成金ガイドと、厚生労働省「人材開発支援助成金」でご確認ください。
この講座についてのよくある質問
Python未経験でも受講できますか?
本講座ではPythonとpandasの基本操作を前提に、予測と評価へ時間を配分します。未経験の場合は、基礎講座とデータ分析講座で表の整形・集計を学んでから受講します。
30時間で本番運用できる予測システムが完成しますか?
完成目標は、評価結果を確認できるモデルと予測処理の試作です。本番運用には業務要件、実データでの検証、監視や保守の設計が別途必要です。講座では利用条件と再評価条件まで整理します。
助成金の検討では、機械学習と職務をどう結び付けますか?
受注予測や品質判定など、担当業務に使う入力・出力と評価方法を具体化します。申請書類の作成・提出の代行は社会保険労務士の業務であり、ilandoでは行いません。申請は事業主が行うか、社会保険労務士に依頼します。
関連する講座
Pythonによるデータ分析入門講座(pandas・可視化)
データ分析・経営企画の担当者が、Pythonで売上や在庫を分析します。表形式データを扱うpandasで整形・集計し、グラフと判断根拠をまとめたレポートを作成します。
16時間業務改善のための統計基礎講座(検定・回帰・ABテスト)
品質管理・マーケティング・経営企画の担当者が、改善前後や施策間の差を評価します。検定、回帰、ABテストを業務データで実行し、判断根拠と限界を記した報告書を作成します。
20時間業務で使うPython基礎講座
IT職へ転換する社員や新任の開発担当者が、受注データの検査と集計を行うプログラムを作ります。入力の誤りを検出し、修正後の動作を確認できるようになります。