業務改善のための統計基礎講座(検定・回帰・ABテスト)
検定と回帰を使う改善評価レポートを作成
- 16時間
- 初級
- 対象職務:品質管理・マーケティング・経営企画の担当者
- オンライン(ライブ配信) ・ 対面(ご指定の会場) ・ オンラインと対面の併用
品質管理・マーケティング・経営企画の担当者が、改善前後や施策間の差を評価します。検定、回帰、ABテストを業務データで実行し、判断根拠と限界を記した報告書を作成します。
この講座で身につくこと
- 標本数、平均、ばらつき、欠測をまとめた確認表を作成できます。
- 比較対象に合う検定を選び、前提と結果を記録できます。
- 回帰分析で予測値と実績の差を確認したレポートを作成できます。
- ABテストの割付、指標、終了条件を定めた実施計画を作成できます。
- 差の大きさと推定の不確かさを含む改善評価報告書を作成できます。
こんな方に
- 工程変更による測定値の変化を確認する品質管理担当者
- 広告や販売施策の効果を比較するマーケティング担当者
- 部門別の実績差を数値で説明する経営企画担当者
カリキュラム(全16時間)
- 第1回 品質・施策データのばらつきを確認する4時間
- jamovi(画面操作で分析する無料の統計ソフト)に測定値を読み込みます。
- 標本(観測した一部のデータ)の取り方と欠測を確認します。
- 平均、中央値、標準偏差(値のばらつき)と分布図を作ります。
- 信頼区間(推定の不確かさを示す範囲)を算出し、点推定と併記します。
- 第2回 検定で改善前後の差を評価する4時間
- 検定(偶然のばらつきで説明できるか調べる方法)の仮説を業務課題に合わせて書きます。
- 同じ対象の前後比較と別集団の比較を区別し、対応の有無を指定します。
- t検定で測定値を比較し、分布や独立性などの前提を確認します。
- p値(差がない仮定の下で、観測以上に極端な結果が出る確率)を確認します。
- 差の大きさと信頼区間を記録し、有意差がない結果を差がない証明と区別します。
- 第3回 回帰で実績の変動を調べる4時間
- 回帰分析(説明に使う変数と結果の関係を表す方法)で作業時間を分析します。
- 処理数量や作業条件を説明に使い、係数と予測値を確認します。
- 残差(実績と予測の差)の図で偏りと外れ値を点検します。
- 観測範囲外への予測と、関連を原因と解釈することの問題を事例で確認します。
- 第4回 ABテストを設計し結果を報告する4時間
- ABテスト(対象を無作為に分けて施策を比べる実験)の割付単位を決めます。
- 主要指標、検出したい差、必要な標本数、実施期間を設計用シートで検討します。
- 模擬の購入有無データを分割表にし、カイ二乗検定やFisherの正確検定を選びます。
- 途中で結果を繰り返し見て終了する場合の誤判定リスクを確認します。
- 効果の大きさ、判断の留保、次の確認事項を改善評価報告書にまとめます。
受講後に手元に残るもの
- 測定値・施策データの分析ファイル
- 検定・回帰の結果を記した改善評価報告書
- ABテスト実施計画と標本数の検討シート
受講の前提と環境
前提:平均、割合、表計算ソフトの基本操作が分かることが前提です。統計ソフトやプログラミングの経験は不要です。
環境:Windows PCまたはMacと、無料のjamoviを使います。設計用シートは無料のLibreOffice Calcでも扱える形式を使います。有料の統計ソフトやクラウドアカウントは必須ではありません。演習には自社の業務データ(個人情報を除く)または配布する模擬データを使います。
企業ごとの調整
品質検査、作業時間、施策の購入率など、担当業務に合わせて分析対象を選べます。比較したい指標に応じ、検定と回帰の演習配分を調整します。
助成金を使う場合
品質管理の工程変更評価、マーケティングの施策比較、経営企画の実績差分析に使う統計処理を実習します。助成の可否は計画届の内容に基づき、管轄の都道府県労働局が判断します。
計画届に添付するカリキュラム資料(時間数、回ごとの内容、実施形態)をご用意します。助成金の申請書類の作成・提出の代行は、社会保険労務士の業務のため行いません。事業展開等リスキリング支援コースは令和8年8月3日に改正されています(経過措置あり)。制度の内容は助成金ガイドと、厚生労働省「人材開発支援助成金」でご確認ください。
この講座についてのよくある質問
数学やプログラミングに自信がなくても受講できますか?
平均と割合を読めれば受講できます。数式の証明より、データの選び方とソフトの操作に時間を配分します。結果の読み違いは、測定値や購入率の例で確認します。
既存の売上データだけでABテストを実施できますか?
無作為に割り付けていない過去の売上だけでは、ABテストの結果として扱えません。模擬データで分析し、自社では割付と実施条件を定めた計画を作ります。既存データは回帰や記述的な比較に使います。
助成金の検討では、統計の学習目的をどう示しますか?
工程変更の評価や施策比較など、受講者が実施する判断業務と分析成果物を整理します。申請書類の作成・提出の代行は社会保険労務士の業務であり、ilandoでは行いません。申請は事業主が行うか、社会保険労務士に依頼します。
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