IoT・センサー活用の試作講座(Raspberry Pi・Arduino・クラウド連携)
温湿度を記録し異常を知らせる試作を作る
- 24時間
- 初級
- 対象職務:製造・設備管理・新規事業の担当者
- 対面(ご指定の会場) ・ オンラインと対面の併用
製造・設備管理・新規事業の担当者が、温湿度データを収集する装置を試作します。記録、クラウドへの送信、異常値の通知を実装し、設置と運用の手順をまとめます。
この講座で身につくこと
- 低電圧のセンサーを配線し、値を読み取れます。
- 測定値・受信時刻・機器の識別子を記録するプログラムを作成できます。
- クラウドへ認証付きでデータを送り、受信結果を確認できます。
- 基準値超過と通信断を分けて検知する処理を作成できます。
- 構成図、配線図、設置・再起動の手順書を作成できます。
こんな方に
- 設備や保管場所の温湿度を記録する業務を担当する方
- 手書きの点検記録をデータ化する担当者
- センサーを使った監視サービスを試作する担当者
カリキュラム(全24時間)
- 第1回 IoTの計測要件と低電圧回路の準備4時間
- IoT(機器をネットワークにつなぐ仕組み)を温湿度の記録業務に適用します。
- 測定間隔、必要な精度、設置場所を要件表に記載します。
- Arduino(制御用の小型基板)と対応する温湿度センサーを配線します。
- 電圧と端子を確認し、USB電源で測定値を表示します。
- 第2回 Arduinoでの計測と欠測の処理4時間
- Arduino IDE(プログラム作成・書き込み用ソフト)で測定処理を編集します。
- 測定間隔と値の単位を指定します。
- センサー未接続や読み取り失敗を値と区別します。
- USBのシリアル通信(順番にデータを送る通信)で測定値と状態を送ります。
- 第3回 Raspberry Piでの受信と記録4時間
- Raspberry Pi(小型コンピューター)でArduinoの送信を受け取ります。
- Pythonで測定値・受信時刻・機器番号をCSV(表形式のテキストファイル)に保存します。
- 時計のずれと測定時刻・受信時刻の違いを確認します。
- 異常値と通信断を模擬し、記録を残します。
- 第4回 クラウドへの送信と可視化4時間
- HTTPS(通信を暗号化する方式)で検証用の受信先へデータを送ります。
- 認証情報をプログラム本体と分けて管理します。
- クラウド側のNode-RED(処理をつないで作るツール)でデータを受信します。
- 受信結果を保存し、グラフで温湿度の変化を確認します。
- 第5回 異常通知と通信復旧の確認4時間
- 基準値と継続時間を使って異常を判定します。
- 検証用の通知先へ異常と復旧を知らせます。
- 通信断の間はデータを保存し、復旧後に再送します。
- 機器番号と再起動後も継続する連番で重複を識別し、受信側の二重登録を防ぎます。
- 第6回 試作機の統合テストと運用手順4時間
- センサー異常、ネットワーク断、電源再投入を順に試します。
- 測定値を基準となる測定器と比較し、差を記録します。
- 配線図、設置条件、再起動手順をまとめます。
- 連続稼働と現場設置に向けた追加試験の計画を作成します。
受講後に手元に残るもの
- 温湿度監視の試作機と配線図
- Arduino・PythonのプログラムとNode-REDの処理データ
- 計測データと障害時のテスト記録
- 設置・運用手順書と現場導入に向けた試験計画
受講の前提と環境
前提:パソコンの基本操作とファイル管理ができる方を対象とします。電子工作とプログラミングの経験は不要です。配布するプログラムのひな形を編集・検証して進め、ネットワークの使用許可は事前に確認します。
環境:WindowsまたはMac、Arduino、Raspberry Pi、対応センサー、比較用の温湿度計、USBケーブルと電源を使います。Arduino IDE、Python、Node-REDは無料で利用できます。機材とクラウドの利用には別途準備が必要で、無料提供を前提にしません。クラウドは事前構築した検証環境を使い、受信処理のひな形を編集して検証用の通知先へ接続します。
企業ごとの調整
自社の点検業務に合わせ、測定間隔、通知条件、記録形式を調整します。対応可能なセンサーやクラウドへの置き換えは、接続条件を事前確認して決めます。演習には自社の業務データ(個人情報を除く)または配布する模擬データを使います。
助成金を使う場合
製造・設備管理担当者の点検データ収集と異常監視、または新規事業担当者の監視サービス試作に直結する実装を扱います。助成の可否は計画届の内容に基づき、管轄の都道府県労働局が判断します。
計画届に添付するカリキュラム資料(時間数、回ごとの内容、実施形態)をご用意します。助成金の申請書類の作成・提出の代行は、社会保険労務士の業務のため行いません。事業展開等リスキリング支援コースは令和8年8月3日に改正されています(経過措置あり)。制度の内容は助成金ガイドと、厚生労働省「人材開発支援助成金」でご確認ください。
この講座についてのよくある質問
電子工作が初めてでも配線できますか?
USB電源の低電圧回路を使い、図に沿って配線します。商用電源や稼働中の生産設備への接続は扱いません。対面で接続を確認してから、記録と送信の演習へ進みます。
完成した試作機をそのまま工場で使えますか?
講座では計測・送信・通知の動作を確認します。現場導入には精度、設置環境、耐久性などの追加試験が必要です。未確認の条件は試験計画に記載します。
設備監視と新規事業のどちらでも助成金を検討できますか?
受講者が担当する計測・保全業務、または監視サービスの開発業務と演習の対応を整理します。助成金の申請書類の作成・提出の代行は社会保険労務士の業務で、ilandoでは行いません。申請は事業主が行うか、社会保険労務士に依頼します。
関連する講座
業務で使うPython基礎講座
IT職へ転換する社員や新任の開発担当者が、受注データの検査と集計を行うプログラムを作ります。入力の誤りを検出し、修正後の動作を確認できるようになります。
20時間AWSクラウド入門講座(EC2・S3・RDSと運用の基本)
インフラ・開発担当者が、AWS上に業務アプリの検証環境を作ります。サーバー・ファイル保存・データベースの接続を確かめ、監視、復旧、終了時の削除まで実践します。
24時間新規事業開発講座(事業計画・MVP検証・DX化計画)
新規事業・経営企画の担当者が、顧客課題の検証、サービス試作、収支試算を実習します。継続判断の基準を含む事業計画と、業務を変えるデジタル化計画を作成します。